土壁は、土と藁に水を加えて練り混ぜることから始める。藁の練りこみ方は藁をそのまま

切ったもの、藁をもんで軟らかくしたものなど用途に合わせて使い分ける。山や池の底な

どから採取した粘性の高い砂まじりの粘土に切った藁を混ぜ一定期間置くことで藁が発酵

し、藁の繊維質が土となじんで粘りのある土になる。古い土壁は粘性が落ちているが、再び

藁や新しい土などと混ぜ発酵させることで再使用できる。土を寝かせる期間は様々だが、藁

の発酵を促すには低温では難しいため「土は夏の土用を越させてから使え」と言われます。