古民家の場合には壁の片面にしか土壁をつけたいないものもあるが、両面に塗られた

ものの方が壁の剛性は高くなる。片面だけでなく両面に塗る際には「裏なで」と「裏返し」

をおこなう。竹小舞下地とする土壁の特徴は、小舞を介して両面から塗り込めることにより

内外壁または間仕切り壁を裏表ともに仕上げ、木構造と一体に壁を造ることであり、両面に

土を塗ることで小舞の竹は空気に触れなくなり、腐食から守るやむ割もある。