長野県と新潟県の県境にある秋山郷は日本有数の豪雪地帯でかつては陸の

孤島だった。旧山田家は18世紀中頃に建てられたとされる「越後中門造り」

です。中門造りは曲家とは平面状は同じだが、間取りの配置が異なります。

曲家は突出した部分すべてが厩だが、中門造りは通路が設けられニワやダイドコ

へ行くのに使用されます。主に前面に突出する前中門と背面に突出する後中門の

2種類あります。後ろに突出する場合は寝室や流しになることが多い。旧山田家は

茅を屋根だけでなく防寒対策として壁にも使った独自の外観が特徴で、内部は

広間型の間取りで建具はほとんどなく地面にムシロを敷いただけの土座住まいとなります。

壁の茅は屋根の茅の再利用である。