「長押」は、住宅の座敷において鴨居上部四周に取り付けられる化粧材で、単に長押

というと「内法長押」を指すのが一般的。見付は柱幅の8/10程度、柱からの出寸法

は15~18㎜を標準とする。形状は、上端9~15㎜、下端は45~52㎜ほどの

台形で、長押挽きと呼ばれる断面形状である。長押は古くから軸組尾を引き締める構造

材としての意味合いがあり、内法長押以外に柱の最下部をつなぐ「地覆長押」、壁など

の中ほどや、窓の下にある「腰長押」、天井の廻り縁と内法長押との間に取り付ける

「蟻壁長押」や「天井長押」などがあります。