宮崎県の椎葉村にあった「竿家造り」と呼ばれる民家で、横一列に

細長く並んだ部屋と二重の縁側が特徴。左よりドジ、ウチネと呼ばれる

茶の間、デイ、コザと部屋が直線的に並んでいる。ウチネとデイには

囲炉裏があり、コザには仏壇と床の間がる。屋根は寄棟で下地にムシロ

をかぶせ茅を葺き、「ウシ」と呼ばれる置千木を寄棟抑えとしている

家の背面は山があったために間取りの上面に窓や開口部はなく、反対の

庭に面した部分に大きな開口とホカエンとウチエンの二重の縁側があるのが

特徴。明治7年の墨書がある、江戸後期の建築様式を残す民家である。