古民家の外壁は漆喰壁とともに板張りの壁が採用されている。板張りの壁は「板壁」
と呼ばれる。板校倉など古墳時代の家屋は板壁が一般的に用いられていたが、この
当時の壁は柱に溝を切り、柱間に板を落とし込む形式であった。現在の古民家の板壁
は土壁の外部に張られたのが多い。板壁は火や隙間風には弱いが、海岸地方など風の
強い所では塗り壁は傷みやすいので、板壁が現在でも多用される。