民俗学者の柳田國男によると、「ハレ」と「ケ」とは、時間論をともなう日本人の

伝統的な世界観で、民俗学や文化人類学においてハレは儀礼や祭り、年中行事などの非日常を指し

ケは普段の生活である日常の状態を示して、衣食住や振る舞い、言葉遣いなどを区別した。

例えば結婚式などのハレの日は主催者である花嫁や花婿はもちろんのこと、参列者も正装で

参加しなければならない。そして白色と黒色が万国共通のハレの日の正装の色でもあります。

白色は万国共通で「清らかで聖なる色」で、日本の神道では「清め」の色でもあります。

かつて日本の女性は、婚礼で着用した白無垢を大切に保管し、最愛の連れ合いが旅立った時に

白いまま袖を詰めて喪服とし、最後は本人の死装束としました。