漆には黒漆と赤漆との二色があるが、昭和以降は酸化チタン系顔料の
登場により、赤と黒以外の色もかなり自由に出せるようになった。最近
は主原料の名称「かシュー・ナット」にちなんで名づけられたかシュー
という漆系の合成樹脂塗料が建築ではよく使われ、これを漆と勘違いする
人も多い。かシューは漆がぶれがなく、刷毛塗りや、吹き付け塗装もできる
ため建築では使い勝手がいい。