襖や障子を始め引き戸を設ける場所の上部の建具開閉のための溝を突いた横木が「鴨居」。

付け鴨居、欄間鴨居などと区別するために「内法鴨居」とも呼びます。一般的には見付が

柱幅の4/10程度、見込みが柱幅の9/10程度の断面の材を用いるが、大きな断面の材を

用いて軸組の構造部材を兼ねる「差し鴨居」とする場合もあります。また、鴨居の幅は、柱

との取り合いによって変わり、建て込む建具の種類・厚さや本数によっても違ってきます。

目安としては、鴨居・敷居で一般的に用いられる47の溝・37溝で、それぞれ建具を2枚

引・3枚引きとしたときの寸法である二本溝と三本溝が基本となります。