右官という言葉は現在は使われていないが、古くは大工のことを指したとされます

家を建てる現場には、棟梁と左官と右官がおり、棟梁は総合責任者として全体を

統括、左官が土関連の仕事を担当。そして右官が木関連の仕事を担当したとされ

ます。しかし、棟梁が大工を兼ねるようになり、右官という呼び方は廃れた。また

別の説では、左官には「工」という字が使われており、「工」には、「仕事」「職人」

「巧みな技」という意味があることから、左官は土木工事職人で、右官には「口」という

字が含まれていることから事務職とする説もあります。また、日本では、右と左とでは

左の方が地位が高い。左大臣と右大臣なら左大臣の方が位が高いように、左官と右官も

左官の方が位が高いため右官という言葉が使われなくなったなど諸説残っています。