土や石灰を扱う職人を左官といいます。左官工事は飛鳥時代から盛んにおこなわれるようになり

石灰を利用した漆喰塗りは平安時代初め頃とされる。戦国時代に防火や防弾から建物を守るため

城郭建築に採用され急速に発展した。その後、江戸時代に入り、火災の多い町を守るため益々左官工事

は進化を続け、茶室、土蔵、数寄屋など様々な建築に利用されてきた。明治、大正と西洋建築が

取り入れられるようになっても、漆喰塗は衰えることなく、蛇腹や鏝絵など内外の装飾にも積極的に

利用された。