「曲家」は厩を母屋から鍵型に突出させた家屋。岩手県南部地方に多いです

南部藩では、江戸時代の初めに馬の生産が奨励された。そこで冬季に寒さから

守るために土間に厩を設け、居室の部分と馬屋を直角にしたL字型の間取りが生まれた

江戸時代の文献には「曲家」の記述が残されています。竈や炉で炊いた煙を排出するための

煙出しがついた入母屋の屋根になっており、寒い冬も、厩に暖気が回り、馬を暖める

ことができました。