近畿地方ではもともと牛がよく飼育されていたが、東北地方は気温が低く稲の生育に

早く効く肥料が必要だったことから、牛の糞より即効性が高い馬の糞を使うため馬の

飼育が推奨されました。また馬は農耕のためにも必要なものであった。馬を外で飼う

のは寒い地方では向かないので、不衛生ではあるが家の中で飼うようになり、岩手県南部地方の

曲家など厩のスペースの大きな古民家が造られるようになった。厩の取り方で地域性があり

母屋は広間型の間取りで、仙台気仙地方などの太平洋側では厩と母屋とは別に外に造られるが

その他の地域は内馬屋となった。