昭和25年の建築基準制定後の木造住宅の多くは

在来工法で建築され、基準法以前から建築されてきた伝統構法は

貴重な存在になりつつあります。在来工法の特徴は、コンクリート製の

布基礎に土台が緊結されているため、柱と横架材の軸組みには斜材である

筋交いや火打が変形を抑える目的で使用されます。耐震に関しては

簡易的に床面積に対する壁量で判断する壁量計算が使われます。

これに対して伝統構法は自然石を用いた玉石や長石などの礎石に柱が立てられ

横架材に関しても在来工法より明らかに大きなものが用いられ梁以外に

足固めや差し鴨居なども構造材として使用されます。