床は居住のためではなく食料品の保存庫としての高床式の倉庫で発生した。しかし生活空間

の床が出てくるのは奈良時代以降で、長い間冬場暖かい土間での生活がおこなわれていた。

平安時代には室内に板床が貼られるようになり、断熱性を持つ敷物が必要になり畳が板床の

上におく敷物として現れた。畳が部屋中に敷き詰められるようになり、部屋は畳、廊下は板床

という分類が完成した。生活様式の中の「座る」「居る」「寝る」という行為は畳の上で行われ

移動のための「歩く」行為は板の上と分類されます。