天上廻り縁から支輪を用いて斜めに上げ、一段高い天井に組んだものを「折上げ天井」と呼びます。

社寺建築や書院の広間などにみられる「折上げ格天井」の場合は、格縁を「亀の尾」と呼ばれる曲げ

ものにして天井を折り上げる。これは天井の高さが要求される大広間において、小壁が間延びして見

えるのを避けるために用いる手法であります。さらに手の込んだ造りで、支輪を二重にした二重折上げ

天井もある。